【醸造所】ローマ時代の歴史的都市、トリアーにある修道院から発生したといわれる社会祉施設慈善連合組合の醸造所。1794年に、慈善院、養老院、福祉院がひとつにまとめられ誕生した。1804年からナポレオン・ボナパルトによってこの総合社会福祉施設となり創業現在に至る。このぶどう園の歴史はローマ時代までさかのぼるといわれる。自家葡萄畑の総面積は約55ha。シャルホーフベルガーをはじめピースポーター・ゴールドトレプヒュン等モーゼル一帯の有名な畑を所有する。トリアー市が運営するこの醸造所でつくられるワインの収益は慈善事業のために使われる。現在の責任者は、アルンス所長。VDP会員。
【ワイン】清らかで充分な酸味と果実味高い味わい。典型的なモーゼル・タイプで、フルーティで生き生きとしたリースリング葡萄の爽やかな酸味とコクのある味わいの辛口発泡酒。きめの細かいはつらつとした泡立ち。
リースリングは1464年には既に栽培されていたとこの施設の聖ヤコブ病院の記録にあるというドイツで最古のワインセラーを持つ。